アイマスボードゲーム会2022夏の報告

 先週になりますが、2022年6月26日(日曜)にアイマスボードゲーム会を開催しました。一日中アイマスネタのボードゲームで遊ぶというステキな会です。

 TwiPla:アイマスボードゲーム会2022夏 – the beginning of summer. –

 この記事では、今回の会について色々書き残しておこうと思います。

ゲームリスト

 ジャンルなどはTwiPlaの方に詳しくまとまっています。写真は一部分です。
(全部まとめての写真を撮るタイミングを逃しました)

【アイマスゲーム枠】
28355!
AUDITION BATTLE
Colorful Memories
DICE de LIVE!
IDOL ST@GE BATTLE
The@ter on Tiles
アイドルマスター:シンデレラステージ
アカネメシ
アベナナジュウナナサイF
いこうよ!ななみの海
かおるちゃんのまえば
シンデレラガールズ学園物語
シンデレラのおしごと
シンデレラポーカー
ちえこれ!
どミリオン
ドレミDEシンデレラ
ヒカルヒーロー
ミシロ食堂
むりくぼ
もりくぼのくるくるは6つなんですけど…
ロードトゥザシンデレラ
全国横断∞メガドルカーニバル
団結アピールバトル
ダイスガールズ

【テストプレイ枠】
あつみエスカレード(仮称)
新作テストプレイ(1)
新作テストプレイ(2)

【一般ゲーム枠】
ジャストワン
テレストレーション
適当なカンケイ
ゲスクラブ
性癖ポーカー

 一般ゲームをアイドルをネタにして遊ぶ枠があったり、制作中のゲームのテストプレイ枠があったりするのが特徴でしょうか。
 このリストに載っていないアイマスゲームもまだまだあります。そういったゲームもいつか集まるといいですね(なお遊ぶ時間)。

進行について

 こちら今回のスケジュールです。当日は特にトラブルも無く時間通りに進行しました。片付けがかなり早かったのでむしろ早めに上がれたくらいです。迅速な片付けのご協力ありがとうございました。

 オープニングゲームの卓固定は今回実現したかったことの一つです。せっかく制作者が5人もいるので、自分のゲームを初プレイしてもらって広報宣伝に繋げるという場を提供したかったのです。
 これは参加者側からすれば遊ぶゲームの強制にもなるので少々不安な試みでしたが、幸い好感触だったようでプレイヤーにも制作者にも楽しんで頂きました。普通のゲーム会では中々難しい、あくまで「ボードゲーム会でありアイマスが好きな人たちの会でもある」という場だったからこそ実現できた企画だったと思います。一致団結。
 なお、この試みには副次的な効果として「会の開始前にあらかじめゲームを展開しておけるのでゲーム会開始時に良くあるなあなあな空気(どれ遊ぶ?)をキャンセルしてスパっと全卓同時にゲーム会を開始できる」というものがありました。

会場の規模について

 今回の会場は川崎市産業振興会館の第2研修室を利用しました。川崎駅前(数分歩く)でアクセスも良く、設備もしっかりしているので気に入っています。隣のビルにはコンビニもマックもあります。

 利用料金は午前、午後、夜間通しての利用で8300円です。電源やインターネットを利用する場合は追加料金があります。インターネットは有線LANポートしか無いのでWiFiが欲しい場合は自前で無線LANルーターを用意する必要があります。ちょうど使っていないルーターがあったので持ち込んで使用しました。

 さて、この部屋は定員が42人と設定されています。長テーブルは1800mm×600mmなのでボードゲームを遊ぶには少し細長すぎて狭いので、2つ並べて使うことになります。ボードゲームは大体4人プレイが多いので、1卓4人です。
 会場や什器の寸法は公開されているので、事前に以下のようなレイアウトを検討しました。当日もほぼ変更無くこの形です。

 長テーブル4つで大テーブルを1箇所構築していますが、こちらは今回のサブイベントであるアイドルステージバトル卓です。全てのテーブルをこのような形にすれば定員一杯まで入れることもできなくは無いのですがさすがに窮屈です。
 本会場はテーブルを追加することができないので、いくらか妥協してこのような配置となりました。これで最大32人まで収容できます。イスは10脚余りました。
 今回ありがたいことに事前募集した32人全員に参加頂いたのですが、このレイアウトでこの部屋の広さに32人は若干多めに感じました。当日は外気温も30℃越えの猛暑、エアコンの効きもいまいちです。
 次にやるとすれば同じ部屋であれば30人くらいの方がいいのかな…。以前もっと広い部屋(第5会議室)を使ったことがあるので、そちらなら32人でも問題ありません。
(机の数の都合上、そちらでも上限32は越えられませんが)

企画「ボードゲームアイドル人気投票」について

 当日はログインボーナスとして1人につき投票券を3~4枚程度配布し、当日ゲームでお世話になったり印象に残ったアイドルに投票して貰うという企画を行いました。投票結果は即日開票集計し、終わりの会で発表となりました。

どこかで見たことのあるデザインの投票券

 有効票数109票、1位は薫ちゃん(15票)でした! おめでとうございます。
 事前に予想していたことですが、薫(かおるちゃんのまえば)、七海(いこうよ!ななみの海)などアイドル1人をフィーチャーしたゲームがあるアイドルが上位に来ました。

そんな中脇役だったり一般ゲームでネタにされただけで3位に入った第10代シンデレラガールさん

 アイドル別の集計結果です。集計の都合上アイドル名がひらがなで読みにくいです。

 ゲーム別集計結果です。一般ゲームやテストプレイのゲームもランクインしているのが興味深いです。

実際に遊ばれたゲーム種類はもっと多いです

テストプレイについて

 今回は制作中ゲームのテストプレイが3本ありました。リリース前なので写真は撮っていませんが、それぞれ盛り上がったようでゲーム終了後の感想戦も白熱していたようです。↑の投票結果にも名前が載っていることからゲームの完成度がうかがえます。
 テストに参加していただいたプレイヤーの皆様、ご協力ありがとうございました。遊ばれたゲームはいつかどこかで正式にリリースされるのかもしれませんしそうでないかもしれません。楽しみに待ちましょう。

実験企画について

「遠隔地からZoomでボードゲームを遊ぶ」という実験をやってみました。
 前々から試してみたかったのですが今回主催だったのでちょうどいいと思い場を立ててみました。さすがにこんな実験を他の人のゲーム会では行えませんからね。

 KindleFireHD10からZoomで愛媛のPと繋ぎ、インカメラで映像を届けてカードの指示は音声で「左から〇番」という形で行い、こちらのオペレーター(自分)が代わりに操作する…というシステムです。
 ゲームはお互い遊んだことがあって所要時間も短い「むりくぼ」を選びました。今回はお試しということで2ゲームのみ。

うまくいった点

 思ったよりはちゃんとゲームになっていました。選定したゲームが単純なルールだった、事前に遊んだことがあるので勝手が分かっていた、などがポイントです。
 ネットワークがしっかりしていたのかディレイなども無く、ポータブルスピーカーを繋いでいたので会話によるコミュニケーションもしっかり取れていたと思います。

課題点

 まず、インカメ1つでは自由度が無くその場での画角調整も難しいというのがありました。というのもFireHD10を良い感じの角度でずっと手で支えていたので…。本格的にやるならwebカメラとスタンドは必須、なんならカメラ2つで盤面と手元の2箇所を映すくらいが必要です。そうなるとタブレットには荷が重く、ノートPCでOBSなど動かして画面を作っていくことになるでしょう。

 今回はカード立てで手元を映して「〇番目」で指示を貰いましたが、もっとスムーズに遊ぶならあらかじめカード立てに番号を振っておくなどしておけばよかったです。

 オペレーターがほぼ専属になる都合上、システム機材との位置関係も重要です。両手の間に抱えるような配置がいいのかな…? サイドから操作するのは思っていたより難しかったです。

実験総括

 ボードゲームを遊ぶだけならBGAやユドナリウムなどのオンラインシステムもありますが、こういった形での「オンライン」も可能性を模索していきたいです。
 例えば物理的距離の離れた2会場で同時にゲーム会を開催して、Zoomなどでお互いの会場を映し合うようなこともやってみたいですね。

収支報告

収入…参加費500円×32人=16000円
支出…会場費11300円その他雑費など合計して18114円

 テーブルクロスや雑貨用トレーなどは次回に使えるのでそれを考慮すれば、ほぼちょうどだったと言えるのではないでしょうか。プラスになるのもマイナスになるのも色々アレなので良かったです。

まとめ

 当日は自分を含めて参加者32人、特に問題も無く楽しい会を無事終えることができました。皆様のご協力のたまものです。お疲れ様でした!

個人的な感想

 拙作「28355!」の卓も(オープニングゲーム以外でも)ちゃんと立てられたし、制作に協力した「もりくぼのくるくるは6つなんですけど…」も遊ばれていたので良かったです。

アイマスボードゲーム会2022夏

2022-06-26(日)にアイマス題材の同人・公式含め色々なボードゲームを遊ぶ会を川崎にて開催します!

https://twipla.jp/events/515974

詳細はTwiPlaに載せていますのでそちらを参照してください。
参加についてはTwiPla登録か、Twitterアカウントが無ければこちらで代理登録も致します。↑の「お問い合わせ」からご連絡ください。

余談

アイマス公式のボードゲームなんて数えるほどしか無いんですけどね…。
デレはデッキ構築の『シンデレラステージ』、ミリは…すごろく?(ドンジャラも一応あるけど…うーん)

28355!を遊ぶ会9 お疲れ様でした

というわけで『第9回シャニマスカードゲーム『28355!』を遊ぶ会 – 28355!×9』を無事終えることができました。
参加頂いた皆様、ありがとうございました!

せっかくなので感想を色々書いておきます。後は秘密の種明かし。

開始

今回は9人参加ということで最大3卓建ちました。
一部の参加者は途中参加・途中退場があったのでずっとというわけでも無く、4人卓や2人卓も何度か建ちました。
28355!は2人~4人戦のどれも異なるプレイ感なのでそれが全て建ったのはとても良かったですね。
このツイートは第1戦第1手札(3人戦・基本セット)。初手まみみをどうするか悩ましい(この手札ならまず確実に左2枚が帰ってくるので、Vi結華を拾ってまみみLINKを狙いやすそうだった)。
会の開始前に成功祈願した川崎大師のおみくじが余り良い結果では無かったのでまみみ拒否。結果は3人戦2位タイ…やはり摩美々を信じるべきだったのか…?

中盤

今回の会は最大9人=3×3ということで3人戦が一番多く建っていました。
3人戦はドラフトでカードを選びやすく(5枚の手札を流すと2枚帰ってくるから)、ユニットやジャンルを揃えやすいです。しかし15枚分のカードが山札に残ったまま終わるのでそもそもアイドルがゲーム中に登場しないという場合もあり、ユニット揃えの為にスルーの余裕が余り無いという厳しい環境でもあります。

ノクチル・シーズをセットに含めると3人+2人という変則Pユニット☆5を狙えるのは面白いところ。とりあえず☆2、から☆4(ノクチル)や☆5(2+3)を狙うのは夢があり、実際やってみると2+3は案外難易度も高くない(作りやすいとは言っていない)。
このツイートの回は2編成目1枚目のSkにちかがポイントですね。にちかの効果は一番左参照なのでここにあっても全く意味が無いのですが、他プレイヤーが1編成目を4人以下で改行していたのでここで初手ピックしておかないと非常にまずい、と仕方なく配置。次にSk283プロが来たので、この時点でユニット☆2+3を狙うことを決心した…という流れ。結果は流1☆5+Pユニットボーナス☆5=☆10でトップ。

終盤戦

今回は途中参加途中退場の方もいまして、7人になったタイミングで7人戦を試してみました。計算してみたらカード枚数がぴったりだったので、やってみたかったんですよね。
28355!のカードをほぼ全て使うので1ゲーム中に全てのアイドルが登場します。手札5枚だとドラフトが1周もしないのと、ユニットが多くてまず揃わないだろうということは事前に予想できていたので
・始めにユニット別283プロ(オールマイティ)を配り非公開、好きなタイミングで配置できる
・手札7枚スタートで2周
という変則ルールとしました。これにより配布されたユニット別283プロのカードが実質自分の担当になる正体隠匿要素が生まれました。
わちゃわちゃしててそこそこ面白かったのですがまあ…ゲームになっていたかと言われると正直…。
ただ、いい経験ではありました。計算上可能であればとりあえず試してみる。それができる場、環境を作れた。毎回1つのゲームしかやらない会で新しい事をできた。これは確かに良かった点です。
1ゲーム会内で7人卓が建つこと自体がまずそんなに無いですからね…。

7人戦の後はもう1人離脱され6人になったので、4人卓+2人卓で回して時間いっぱいまで。
2人戦も中々おもしろいので数回遊べて良かったです。

7人戦の裏の目的

実はこれは誰にも言っていなかったのですが、今回の7人戦は「もし28355!にユニット追加ではない拡張を出すとして、手札ドラフトとは別にカードを配り使用できるルールを導入したらどうなるか」という実験も兼ねていました。
本家シャニマスには編成のシステムに「ゲスト」と「プロデュース持ち込みアイテム」があるので、もし28355!に組み込むならそのどちらかだろうというのは基本・拡張設計時に一応考えたことがあります。ゲーム開始時にユニット別283プロを配る、というのはその可能性を探る目的でもあったのです。
結果としては、「事前カード配布、ゲーム中に発動」という要素は今回オールマイティのカードで単純な効果でしたがそれでも「どのタイミングで使用するか」という点でかなり混乱を招きそうでした。
効果発動宣言の割り込みがゲームテンポも阻害しているというのは実際のプレイ中に感じ、これがより複雑な効果だとおそらくややこしいだけでそこに新しい面白さを導入できるかは疑問でしょう。同時行動即解決が28355!の売りなのでそこは削ってはいけない。
…というようなことが分かったのが秘密の収穫でした。

参加された皆様には無自覚に危険な実験に手を染めさせてしまい申し訳無い。だが開発者はそのゲームにおいて神なので、これは仕方ないことなのだよ。

会を終えて

1日中同じゲームを遊べる会が成立する、それだけ付き合って頂ける自分のゲームのファンがいるというのはとてもありがたく、うれしいですね。作者冥利に尽きるというものです。

今回は川崎大師の公民館的な場所を初めて利用してみましたが、電車の本数も多く駅近の物件ということもあり場所的な評価も中々でした。備品のテーブルも問題無し。和室なのでずっと座っていると姿勢が厳しい点は無くも無いですが。
特に今回の場所は会場料金が非常に安価なので気軽に開催できていいんですよね…。
川崎は南武線、東海道・京浜東北、京急、と多方面からアクセスしやすいという地の利があります。積極的に利用したい。
(せっかく川崎施設利用会員カードを作ったので)

おまけ

されってなんだ。
当日は雲一つ無い行楽日和でした。こんな日に一日籠もって快適なエアコン効いた部屋の中で好きなボードゲーム延々してるなんて……!